天疱瘡は、突然健康な皮膚に様々な大きさの水ぶくれができる皮膚疾患です。大きな水ぶくれをつくる尋常性天疱瘡と、小さな水ぶくれがたくさんできて、落ち葉のように皮膚がただれる落葉状天疱瘡があります。
尋常性天疱瘡になると、皮膚だけでなく口の中といった粘膜にも水ぶくれができることがあります。天疱瘡が、ステロイド薬が開発されるまでは、非常に死亡率の高い皮膚疾患で、医療の発達した現在でも10%程度の死亡率がある危険な皮膚疾患です。
天疱瘡の原因は、血液中に含まれる免疫グロブリンの機能異常です。免疫グロブリンは、もともとウイルスや細菌などの外部の刺激から、身体を守る免疫機能がありますが、自分の皮膚を外的と認識してしまう事で、健康な皮膚が攻撃されて水ぶくれを作ります。尋常性天疱瘡の場合は、皮膚に水疱が急にできて、皮膚が破れてただれてしまいます。
このように、水ぶくれが破れてただれた皮膚は治りにくく、鋭い痛みがあります。基本的には、ステロイド薬を患部にぬうことで、炎症を抑えて症状を緩和しますが、水ぶくれが全身に出来たり、大きな水ぶくれを作る場合、身体の水分が奪われてしまい非常に危険です。口の中にも水ぶくれができると、食事が困難になって栄養失調などの症状が見られる場合もあります。
免疫グロブリンが関係している事は分かっていますが、なぜ免疫グロブリンが異常を起こすかまでは分かっておらず、天疱瘡を予防する方法は、まだ見つかっていません。火傷などをしていないのに、水ぶくれが出来ている場合は、自己判断で処理せず皮膚科にみせるようにしましょう。
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